5ディ!トレーニング★
先日、TEACCH®(ティーチ)の
5日間トレーニングに
参加してきました。
この研修は、
自閉症支援に関わる専門職が
中心となって参加する
実践的な集中トレーニングです。
世界で
実証されている方法について
学ぶ
受講には事前審査があり、
支援現場での経験や役割が
重視されるため…
参加者は
医師
社会福祉士
臨床心理士など、
国家資格を持つ専門職が
多く集まっていました。
さらに、受講者の多くは
各地で講師としても
活躍されている方々で…
支援の知識と経験が
豊富な方々との学び合いは、
非常に刺激的で
貴重な時間でした(*^^*)
5日間のトレーニングは、
グループで学びを
深めていくスタイル。
私のグループには、
自閉症・発達障害支援に
20年以上携わってきた方々が
揃っていて、
支援への深い理解と情熱が
ひしひしと伝わってくる
メンバーでした。
初日は緊張感が漂い、
私自身もガチガチでしたが、
グループで協力しながら
実習に取り組むうちに、
少しずつ場が和らいでいきました。
驚いたのは…
参加者の出身地の幅広さ。
北は北海道、南は沖縄まで、
全国から専門職が集結しており、
地域を越えて支援の知見を
共有できる場となっていました。
ちなみに
2026年2月には
同じチームメンバーの
2人が
ブライターの見学に来ます。
なんと沖縄&北海道から !
楽しみ~(^^♪
この研修の特徴は、
座学だけでなく、
実際に
自閉症のお子さんと関わる
「実習」が含まれていること。
子ども一人ひとりの特性に
合わせた支援を、
グループで話し合いながら考え、
実際に支援を行うという
貴重な体験ができました。
初めて会う子どもに
支援を入れる
このドキドキ感とワクワク感は、
今思い出しても
震えるほどです。
どのようなことを
学んできたかは、
今後のブログで少しずつ
ご紹介していきますが…
今日はその“さわり”だけ。
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TEACCHの基本理念
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「構造化された支援」
「 視覚的手がかりの活用」
「 個別性の尊重」
「 柔軟性の育成」
「 強みベースの支援」
「 家族との協働」
「 ライフスパン支援」
これらを、座学と実習を通じて
深く学びました。
なかでも私が特に
心に残っているのが…
子どもたちに
「柔軟性」を教える
ということ。
子どもたちの中には、
「〇〇でなければならない」といった
“決まりごと”に
強くこだわることが
あります。
たとえば、
「この順番じゃないとダメ」
「この色じゃないとイヤ」
「この道順は違う」など
私がよく知っているM君
「🍙の形は三角」という
という強い信念?を
持っていました(笑)
そんなある日のこと…
丸いおにぎりが出てきた瞬間、
M君は真顔で
こう言ったそうです。
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「これは🍙じゃないよ」
「ただのごはんのかたまり」
お母さん
「これも🍙よ!食べて」
M君
「無理無理!🍙じゃないから」
このエピソードを聞いた私は
思わず
笑っちゃいましたが
彼は真剣そのもの!
なんですよね!
彼にとっては
「形」が
安心の手がかり。
🍙には色々な形がある。ことを
先生と1対1の
場面で教え
「丸でも中身は同じ」と
いうことを視覚的に
丁寧に伝えていくと
ある日
「僕、丸くても大丈夫そう!」と
お母さんに言い
無事に食べることが
できたそうです。
この瞬間、
私は心の中で
大きく大きく
ガッツポーズしました( ̄▽ ̄)
彼らのこだわり。
ホントに
素敵なんだけど…
社会の中で生きていくには、
少しずつ
「違っても大丈夫」
「変わっても平気」
と思える力
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つまり
「柔軟性」を
育てていくことが
必要です。
今回の研修では、
そうした柔軟性を
どう育てるかを、
実際の支援を通して学びました。
無理に変えさせるのではなく、
安心できる
環境=構造化の中で、
少しずつ「違い」に
触れていく。
そのプロセスこそが、
子どもたちの成長につながるのだと、
改めて実感しました。
こうした学びを、
日々の支援の中で一つずつ
確実に活かしていきます。
「こだわり」を
無理に変えるのではなく、
安心を守りながら
“ちょっと違う”を経験すること。
その積み重ねが、
子どもたちの「できた!」に
つながっていくのだと、
改めて感じています。
今回のトレーニングの学びは、
必ず対馬の子どもたちに
還元します!
そしてそして
私たち支援者も日々…
“柔軟性”を持って
学び続けていきます。
子どもたちの
「できた!」が、
今日もひとつ…
そっと、軽やかに…
芽吹きますように。
Brighter Steps 理事長
宮野 伸枝
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